K HOUSE(renovation)
松山郊外にある住宅の改修工事である。施主は、生まれ育った家に思いれがあり予算も鑑みて”改修”という選択をしたいと考えていた。調査により軽量鉄骨の建物には特に構造的に問題は無いと考えられたが、床下の湿気によって床組に不具合が生じたり、雨漏りが生じていた為、それらの補修を行った。また、遮音・断熱などの性能向上、水廻りの更新などについても検討することとした。平面計画は、施主のお父様が丁寧につくられていた”庭”が既存の建物では、あまり生かされていないように思われた。そこで、”庭”が生活の中心になるように、LDKと書斎で”庭”を囲む配置計画とした。設計を行う時はいつも、建築が背景となり生活に彩りを添えるように意識して計画している。今回は”庭”がその背景となったのではないかと考えている。合わせて収納も適所に将来を考え配置している。最終的に、撤去を含め基礎部分(防湿のための土間コンクリート打設工事及び床組用の基礎の立上げ工事)からの工事となったため4か月の工期を必要としたが、これから永く住むことを考えると、短期間で最大限の施しが出来たのではないかと考えている。